考察■WiMAX2やLTE Advanced 今後のモバイルルーター業界に関して

1.ここ数年のWi-Fiルーター市場の現状について


一昔前までは、モバイルルーターなんて速度もでないし、固定回線の方がいいという人が大多数でした。2年くらい前までは7.2Mbps程度(いまの携帯くらい)で高速といわれていましたが、現在では最大100Mbps越えのルーターも出てきている状況で、ほぼ固定回線と変わらない速度が提供できるようになっています。

youtubeなどの動画サービス、WEBページ自体の情報量増加および画像・動画の高詳細化によるデータ量の増加、LINEを初めとした音声・動画サービス等々、年々通信量(トラフィック) が増大していることに比例して通信速度も向上してきました。


通信速度の向上は、利用者の利便性をさらに向上させ、光回線からの顧客流出に繋がっています。


しかしながらここ数年問題になっているのがそのトラフィック増大です。全体の通信量が上がったせいで、各通信キャリアのキャパシティはもう限界に達しています。

UQ(WiMAX)以外の通信キャリアは軒並み利用制限を設け、トラフィックの量を調整しています。


利用制限というはある一定量を超えたユーザーに対して帯域を制限し、速度を低下させますよというなんとも厳しいものです。


モバイルルーターの業界もここ最近、苦戦が続いています。
とはいっても年々契約者は増加の一方なので苦戦とまではいえないのですが、そのひとつがテザリングです。スマホがWi-Fiルーター代わりになるこの機能、数年前までは一部の携帯のみについてるくらいで、利用料金も高く利便性という点からいうと微妙なものでした。


しかし、iPhone5の登場によって一変しました。


iPhone5の登場によりLTE,テザリングという言葉が一般化し、気軽にWi-Fiルーター代わりに使用できるスマホが急速に普及していきました。


WiMAXは元々通信専業です。EMも携帯電話事業も行っていますが、モバイルルーター事業とブロードバンド(プロバイダー)事業に力を入れています。

この2社以外の携帯通信キャリア、ドコモ、au、ソフトバンクはここ最近、ほとんどモバイルルーターに力を入れることはしていません。どうしても携帯が中心で、そのおまけとしてルーターがあるような感覚です。


2.これから出てくる高速サービス


WiMAX2やLTE Advancedといったサービス開始が迫っています。WiMAX2に関しては2013年の後半、LTE Advancedは2015年度中のサービス開始予定です。

WiMAX2は最大165Mbps(使用帯域により最大330Mbps)、LTE Advancedは使える帯域がどの程度かによりますが、理論上は最大1Gbpsになります。

しかしながらこれだけ通信速度が速くなったとしても、利用制限がかかっては意味がありません。WiMAXも当面は速度制限はやらないようですが、もちろん先のことなんて分かりません。

3.これからの業界の流れ、予想

まずドコモやソフトバンクのルーターは細々と販売されるでしょうが、スマホに集約していく流れになるかと思います。メーカーも一部機種を残してスマホにシフトしていくことは容易に予想できます。そうなればほとんどのスマホにはテザリング機能が付いていくので、モバイルルーターを使うメリットはありません。

そうはいっても利用制限が厳しく、スマホだけで全てをまかなうのは厳しいものがあります。


今後のついては2極化していくものでしょう。


■固定回線代わりに使いたい、制限を気にしたくない人はWiMAX

■利用量が少ない人はスマホのテザリングでまとめてしまう


携帯がガラケーなら分かりますが、来年5月以降はイーモバイルも10GB/月の制限がでてきますので、固定回線代わりなら正直WiMAX一択です。