【最新版モバイルWi-Fiルーターの選び方と比較 第1回 キャリア編】

 
いよいよあと2週間でWiMAX2+が開始される運びになりました。
色んなキャリアとサービスが混在する中で、目当てのWi-Fiルーターを探すのは一苦労です。
ということで、どのキャリアを選ぶべきか、そしてどのサービスを利用すべきか。
元販売員の立場、そして消費者目線で解説していきます。

今回はキャリアの選び方、2回目はWiMAX編、3回目にイーモバイル編、4回目にソフトバンクとドコモ編といった形で紹介いたします。

文字中心ですが、どこよりも細かく詳細に解説しています。
ルーター選びの参考になれば幸いです。

当HPでも各社の比較などを行っていますが、日々進化する業界なので、ひと昔の情報は何も役に立ちません。今回は2013年度、最新版としてのルーターの選び方を全4回に渡り解説していきます。とりあえず第1回目はキャリア(通信会社)の選び方の解説になります。


ちなみに更新予定はこのような感じです。
・第1回 キャリアの選び方
・第2回 WiMAX編
・第3回 イーモバイル編
・第4回 ソフトバンク・ドコモ編

それでは以下、本編になります。どうぞヾ(ω` )/

キャリアの比較

   
UQ WiMAX
通信制限:なし  契約期間:1年-2年 通信速度:40-110Mbps
【メリット】
他社にはない1年契約、どれだけ使っても制限の掛からない完全使い放題
最安の場合は月額1800円で利用可能。基本的に端末は無料もしくは非常に安価であり、解約金に端末の分割代が上乗せになることがない。

追記:現在は基本的にWiMAX2+のみで原則2年契約、月間の通信制限はなし(ただし3日で3GBの制限あり)
【デメリット】
2.5GHz帯という高周波の電波を利用するため、他社と比較すると屋内で若干電波強度が弱くなる。人口カバー率94%を超えているが、郊外にいくとエリア外になる。 (イーモバイルとカバー率はほぼ同じ)
【サービスの種類について】
WiMAXのサービスは大きく3種類に分けられます。


@現行のWiMAXサービス(シングルサービス)



最大40Mbps、基本的には1年契約で3880円、完全に利用制限がないので安心して利用することが可能です。シェアリーなどでは業界最安値で1800円/月という非常に安いプランで申し込むことも可能です。電波状況さえ問題が無ければ動画の閲覧などは問題くらいの速度は出ます。1年間のプランというのは業界唯一であり、手軽に利用できるのがメリットです。デメリットの部分でも上げていますが、他社と比べ高周波の電波を利用しているため、場所によっては電波が入りづらい場合もあります。
その場合は後述のハイブリットサービスをオススメします。

バナーは1980円になっていますが、1800円のプランもあります。
WiMAX


AWiMAX にau回線を使えるサービス(ハイブリットサービス)


HWD13という端末で提供しているサービスです。UQオンラインショップ、もしくは家電量販店系のMVNO(販売先みたいなものです)以外では契約ができないため、月額が安いプランを他で探すことはできません。月額は4408円。なお、UQのオンラインショップで申し込みをした場合は、au回線を使わない月はプロバイダ料金が掛からないため、3880円です。
*家電量販店で申し込みの場合は必ず毎月4408円になります。
*最低利用期間は2年間となります。

このサービスのメリットは、WiMAXに加え、面積比で3倍近いauの3G回線も使える点にあります。au回線は最大3.1Mbpsと、数字上はかなり遅く感じますが、実測を計ると概ね1Mbps前後でるので、ウェブ閲覧などには特に支障は出ません。
デメリットとしてはこのau回線が月7GBまでしか使えないという点です。7GBを超えると128Kbpsに速度が制限されます。WiMAX回線は特に制限が掛からない(端末で切り替え可能)ので、基本的にはWiMAXをメインで使いつつ、電波の悪いところや出張時などにau回線を使うといった場面が想定されます。


こちらはUQの公式オンラインショップ。ハイブリットサービスはここで申し込みが一番です。



BWiMAX2+およびauのLTE回線が使えるサービス(トライブリットサービス)




こちらが今月末、10/31より開始されるサービスです。詳細はこちら
現行WiMAX、auのLTE回線、高速通信であるWiMAX2+の3回線が利用できる新サービスです。
月額は3880円、au回線を使った月は+1055円かかるため、月額4935円です。
*au回線は申し込みは不要、端末側でauモードを使った月のみ自動で課金されます。

サービス開始は110Mbpsからスタートし、来年2014年度からは最大220Mbpsのサービスとなります。
自宅の光回線が一般的に100〜200Mbpsなので、固定回線並の速度を持ち運びできるというのは魅力的です。デメリットとしては、こちらも2年契約になること、サービススタート時は都内の一部エリアから始まり、東名阪→全国という形でエリアを広げるため、使う場所によってはまったく恩恵を受けられない点にあります。なお、最初の2年間は制限なし(au回線は月7GB)ですが、3年目から7GB/月の制限がかかるため、2年終了時点で一度解約→再度申し込みをする必要があります。

追記:現在は月間の通信制限はありませんが、3日で3GBの制限があります。

まだ公式ストアでもWiMAX2+端末は出ていないようです(10月末とのこと)



【総評】どのサービスを選べばいいのか?


@〜Bの中で気軽に使えるのは@でしょう。1年契約というのは他社を含めてもこのサービスのみで、月額も最安値で1800円で使えるというのは魅力的です。エリアを気にする場合はAです。都内であっても建物の奥まった場所に行ったら電波が入りづらいというのはよくあることです。電波状況が気になる場合などはAがおすすめです。高速回線とエリアを両立したい方にはBをオススメします。

実は管理人が使っているのもWiMAXです。別にWiMAXの回し者でもなんでもないのですが、消去法的にこちらを選んでいます。もちろん住む地域だったり、使い道が違ったりする場合は他社回線を使う可能性もあるかとは思いますが、ここ2年くらいWiMAXで自宅の固定回線も兼ねて利用しています。


第2回のWiMAX編では、機種やもう少し細かい内容をお話したいと思います。

イーモバイル
通信制限:10GB/月
300万パケット/日 他  
契約期間:2年 通信速度:21-110Mbps
【メリット】
1.7GHz帯の電波を利用しているため、WiMAXよりは電波が入りやすい。
端末によってはソフトバンクとEM回線が両方利用できる。
スマホも出していて、ライトユーザーには低料金で使いやすい
【デメリット】
利用制限が厳しく、ヘビーユーザーやメイン回線として使う場合は心もとない。また、2年契約が必須であり、WiMAXと同様、地方には弱い。一部の機種を除き、端末代金が高額なため、中途解約が高額になりやすい。
【サービスの種類について】
イーモバイルのサービスは大きく4種類に分けられます。
*ISP(プロバイダ)もありますが、今回は割愛します。

@Emobile LTE プラン 

現在イーモバイルでもっともメジャーな契約プランです。LTE回線とG4エリア(3G回線)の両方を利用できます。一部エリアは最大75Mbps(対象エリアはこちら)、それ以外は37,5Mbps、G4エリア(3G回線)は最大42Mbps(順次最大21Mbpsに変更)を利用できます。LTEエリアは人口カバー率約70%、G4エリアは約94%なのでWiMAXとほぼ同じです。月額は3880円
利用制限にはこちらを参照。制限の対象は@とAの2つになります。

利用制限があるため、ヘビーユーザーには厳しいですが、屋内での電波は拾いやすい部分もあるのでWiMAXでは電波が入らない方などにはおすすめです。

端末が複数でていますが、少し前の型番だと端末を一括で購入することで2480円/月で使えます。



AEM G4プラン(3G回線)  

2012年8月から始まったサービスです。現在の対応端末はGL09Pの1機種のみ。
12月に後継機種である301HWが発売予定です。
イーモバイル回線のほかにソフトバンク回線も利用可能というメリットがあります。

最大110Mbpsという高速通信を実現していますが、制限が多いため、使いすぎには注意しなくてはいけません。とくにユーザー側ではソフトバンク回線、EM回線を着替えることができないため、気づいたら制限に掛かっていたということも少なくありません。
利用制限はこちらを参照。制限の対象は@ABの3つになります。

メイン回線として使うのはヘビーユーザーとしては厳しいかもしれませんが、外出時くらいにしか使わない、もしくはそこまでネットを頻繁に使わないなどの場合は、速度的にもオススメできます。
月額はLTEプランと同様に3880円です。

端末はGL09Pになります。



BEM G4デ−タプラン(3G回線)  

2010年頃から開始されたプランで、最大42Mbpsに対応した当時の最速プランです。
現在もEMを使ってる人はこのプランで契約している人が多数かと思います。
現在新規で端末は製造しておらず、一部機種で在庫があるのみです。
こちらに関しては契約も出来ますが、バッテリーも短く、最大速度も順次21Mbpsに変更されることもあるので、現在契約するメリットはありません。
利用制限はこちらを参照。制限の対象は@になります。


 端末の例 



Cスマートフォンプラン


最近は矢沢永吉さんのCMがバンバン流れていますが、EMは携帯事業も行っています。
テザリングという機能を使うと、スマホがWi-Fiルーター代わりになります。
スマホの機種としては現在2機種発売され、月額3880円で端末代・通話代・パケット代が全て
含まれています。
普通のスマホと比べコストパフォーマンスが抜群に高いのが魅力です。
月5GB以上使ってしまうと制限が掛かってしまいますが、Wi-Fiの利用頻度がそこまで高くない方にとては良い商品と言えます。

利用制限はこちらを参照。制限の対象はCもしくはDになります。




【総評】どのサービスを選べばいいのか?

縛りが2年間ということなので、WiMAXの1年契約に比べれば魅力が落ちますが、それでも電波の入りやすさというアドバンテージは有ります。(実際、家電量販店でもそのように勧められます)

以前と比べ、制限が厳しくなってきましたが利用頻度が高くなければ問題ないでしょう。

管理人的におすすめなのはCのスマホ。Wi-Fiの利用がちょっと外出したときに調べ物程度で使いたいなどの場合はスマホとWi-Fiルーターを兼用できるため、金銭的メリットも見出せます。
他社スマホも現在はテザリングができる機種が大半ですが、7000〜8000円程度の月額と比較すると半額程度で利用が可能なためです「。

@とAは選択が難しいところです。ソフトバンク回線をつけると制限がきびしくなってしまうことから、現在でも店頭では@のLTEプランもよく出ているようです。このあたりは好みで選択して問題ないかと。

第3回のイーモバイル編の解説では、現行機種を中心に解説していきます。



イーモバイルの通信制限に関して


@1日300万パケット制限
24時間ごと(8時〜翌8時)の通信量が300万パケット(約366MB)を超えた場合、当日21時〜翌2時までの5時間、速度が制限される。制限された場合の明確な速度は非公表であるが、他社同様に、
最大128Kbps程度まで制限されている模様。WEB閲覧やメールの送受信などは利用に差し支えない程度に制限されるとあるが、制限が掛かった場合、アプリのインストール、ファイルのダウンロードなどは実使用には耐えられないレベルまで制限される。

A10GB制限
2014年5月以降、1ヶ月に10GB以上使用した場合、月末まで最大128Kbpsに制限される。

B7GB/月制限および直近3日間で1GB制限(4Gデータプラン「にねん」)
EMとソフトバンク回線を使える端末(GL09P)に関しては7GB/月を超えた場合、月末までソフトバンク回線が最大128Kbpsに制限される。また前日までの直近3日間の利用が1GBを超えた場合、当日6時〜翌6時までの24時間、速度が制限される。EM回線とソフトバンク回線は端末側で自動切換えのため、使用者が自分で回線を選ぶことはできないので注意。また、この2つの制限に加え、@、Aの2つの制限もある。

C5GB/月制限および直近3日間で1GB制限
スマホ向けプラン「データ通信タイプ(データ定額5)」に加入の場合のみ。
現行機種ではSTREAM X(GL07S)のみ。月に通信量が5GBを超えた場合、月末まで速度が最大128kbpsに制限される。別途2,625円を支払えば2GBずつ追加が可能。また前日までの直近3日間の利用が1GBを超えた場合、当日6時〜翌6時までの24時間、速度が制限される。

D3GB/月制限(最初の2年間は5GB/月)および直近3日間で1GB制限
スマホ向けプラン「データ通信タイプ(データ定額3-S)」に加入の場合のみ。
現行機種ではARROWS S EM01Fのみ。月に通信量が3GBを超えた場合、月末まで速度が最大128kbpsに制限される。別途2,625円を支払えば2GBずつ追加が可能。なお、最初の2年間は3GB→5GBに緩和される。また前日までの直近3日間の利用が1GBを超えた場合、当日6時〜翌6時までの24時間、速度が制限される。



ドコモ
通信制限:7GB/月 契約期間:2年 通信速度:40-110Mbps
【メリット】
Xiの高速通信と、人口カバー率100%を誇る最大の通信エリア。
【デメリット】
7GBの制限と2年間の縛り、直近3日で1GBの制限。制限が厳しく、メイン回線として考えると辛い。


サービス一覧

*サービスの詳細は後日掲載いたします。


【総評】

ドコモのXiルーターに関しては、正直なところEMやWiMAXと比べると契約数は多くありません。
元々月額料金が高めに設定(元々5980円など)されていましたが、現在では3980円/月(一部機種を除く)で利用できるようになり、手軽に使えるようになってきました。

ドコモの最大の魅力はそのエリアの広さです。
エリアの広いサービスはドコモ、もしくはWiMAX+auの2つになります。
auエリアは人口カバー率99.9%、ドコモのエリアは100%。ほぼ同じカバー率ではありますが、僻地に行った場合には多少の差が出てきます。

エリアを気にする方は一考の余地がありますが、7GB/月、直近3日での1GBの制限があることから、やはりヘビーユーザーにとっては使いづらい面があります。サブ回線としての利用であればいいかと思います。





ソフトバンク
通信制限:7GB/月  契約期間:2年 通信速度:42-110Mbps
【メリット】
最大110Mbpsの高速通信と、EM回線も使える
【デメリット】
7GBの制限と2年間の縛り、直近3日で1GBの制限。制限が厳しく、メイン回線として考えると辛い。

サービス一覧 

*サービスの詳細は後日掲載いたします。


【総評】

ドコモXiと同様に、あまり契約するメリットが大きく有りません。
制限の内容もスマホの制限と同程度であることから、正直スマホのテザリングでいいのでは?と思えてしまいます。実際、ドコモやソフトバンクのルーターを契約される方はスマホとの抱き合わせで買わされていたり、よっぽどそこのキャリアが好きかというくらいです。

現行機種に関してはEMから出ている端末と同一機種、サービス内容も変化がありませんので、EMを検討しているが、EMでは契約したくない、もしくはソフトバンクで請求を一括にしたいという方にはいいかもしれません。


最後に・・・。

なぜこんなことを書こうとしているかをちょっとお話します。

現在、モバイルWi-Fiルーターを扱う通信キャリアは大手であればUQ WiMAX、イーモバイル、docomo、SoftBankなどがあります。 そしてそれぞれで複数の端末、複数のサービスを提供しており、非常に分かりにくくなっています。

私は各通信キャリアの販売員として家電量販店にいたので問題はないのですが、
たとえば同じパソコン売り場の社員が各キャリアの違いや端末を把握しているかといったらそんなことはありません。 それくらいに複雑なのです。

当サイトでは何度か紹介していますが、家電量販店の店員の話を聞くのはやめましょう。

もし仮にこのサイトを見ているあなたが私の接客を受けたとして、
たとえばイーモバイルのルーターを契約しに来たとしてもWiMAXに100%ひっくり返します。
もちろんその逆も簡単に出来ます。

100%というのは言いすぎかもしれませんが、私が販売員のころは月に50〜60件契約したとして、
他キャリアに流れてしまうことは月1件あるか無いかです。必要書類が用意できないとかは別ですが…。

これは私がすごいのではなく、新人の販売員でも同様です。

どこの通信キャリアも一長一短があり、説明の仕方次第で容易に自分のキャリアに落とし込むことが可能なのです。

そんなわけで、これは脅しでもなんでもなく、適当なキモチで電気屋さんにいってもいつの間にか欲しくない物を契約している人が多いので、
注意喚起的な意味を込めて紹介しています。